MOMOが惜しまれながら閉店
次世代が新ファッション店をオープン予定
シアトル日本町で営業していたファッション雑貨店、MOMOが9月末日で閉店した。ハワイ出身の日系アメリカ人であるレイ・アン・シラミズさんと、夫のトムさん夫婦が「HAPA」をコンセプトに2007年にオープンした同店は、日本町に残る数少ない日系人所有のビルであるジャクソン・ビルの修復直後に入った店舗として、当時の日本町に新風をもたらした。その後の13年間、アジアやヨーロッパから取り寄せた服、ローカルデザイナーのアクセサリー、ハワイからの小物など、多様なテイストの商品を揃えた同店は、ジャクソン通りの賑わいに欠かせない存在になっていた。「これまで同店を支えてくれたお客様やコミュニティーに、心から『マハロー(ありがとう)』と伝えたいです」と、レイ・アンさんは本紙にメッセージを寄せている。
MOMO閉店後は、これまでMOMOで働いていたケイトレン・ウエムラさんと、彼女の友人であるケイトレン・マドリガさんの二人が、新しいファッション店を同スペースで開店する。ケイトレンさんはハワイのビッグ・アイランド出身の日系人で、MOMOで働く以前から自身の洋服ブランドである「モーニング・サイレン(Morning Siren)」を同店に卸していた。MOMOでは、店舗で働く以外にも、オンライン販売の立ち上げなどでレイ・アンさんとトムさんをサポートしてきた。ケイトレン・マドリガさんはフィリピン系アメリカ人で、同じくハワイ出身だ。新店舗の店名や開店日はまだ未定だが、モーニング・サイレンのインスタグラム(@MorningSiren)や店舗前の貼紙で近日中に発表される予定だ。
(N・A・P)