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リンウッドへ伸びるライトレール  連邦政府から1億ドルの予算承認

文:室橋美佐

シアトル都市圏をつなぐリンク・ライトレールのリンウッド方面拡張について、1億ドルの連邦予算が国会承認された。この1億ドルの予算承認に続き、当プロジェクトに向けて全体で11億7400万ドルの予算割り当てが見込まれている。

拡張工事は2018年から開始され、2023年に完成予定。すでに2021年の開通に向けて工事が進んでいるノースゲートから、ショアライン、マウントレイクテラス、リンウッドまで路線が伸びることになる。路線開通と同時に、リンウッド・トランジット・センターのパーク・アンド・ライドには、1500台分の駐車スペースが追加される予定。
当トランジット・センターからの乗車時間は、ノースゲートまで13分、Uディストリクトまで18分、シアトル・ダウンタウンまで26分、Sea-Tac国際空港まで1時間になる。

サウンドトランジットの540億ドル規模の拡張計画は、昨年11月に地域の直接選挙で可決されている。現在運航しているUディストリクトからノースゲートまでの拡張が2021年完成予定。ノースゲートからリンウッドまでの拡張、及びチャイナタウンからレドモンドのマイクロソフト社近辺までの拡張が2023年完成予定。南はフェデラルウェイまで、そして東はレドモンド・ダウンタウンまでの拡張が2024年完成予定。更には、タコマ、ウェスト・シアトル、バラード、エベレット、イサクア、カークランド南地域までの拡張も予定されている。
(N・A・P)

室橋美佐
北米報知社ゼネラル・マネジャー兼北米報知編集長。上智大学経済学部卒業後、ハイテク関連企業の国際マーケティング職を経て2005年からシアトル在住。2016年にワシントン大学都市計画修士を取得し、2017年から現職。シアトルの都市問題や日系・アジア系アメリカ人コミュニティーの話題を中心に執筆。