シアトル日蓮仏教会の秋のお彼岸法要が、9月10日にインターナショナル・ディストリクトにある同教会で行われた。シアトル日蓮仏教会は1916年に、当時シアトルに移住した日系移民一世によって建立され、今年で101周年を迎える。現在の建物は1929年に建てられたもので、今もなお当時の面影を残す。
当日は、檀家を始め約30名が集まり、住職の村上慧香主任と共に法要を行った。村上主任は、「昼と夜の長さが同じになるお彼岸は、私たちとお釈迦さまとの距離が近くなる。欲や怒りの気持ちを抑え、穏やかな気持ちになることが大切である」と語った。法要に参加したジョニー・バルデス氏は「教会の規模は昔に比べると縮小してしまっているが、皆で守っていきたい」と話した。バルデス氏は日系4世のアメリカ人で、曾祖父がシアトル日蓮仏教会の創設者のひとりだ。法要後には、婦人会が準備した餅がふるまわれた。
シアトル日蓮仏教会では、毎週日曜日の午10時半から法要を行っている。9月24日(日)午前11時から午後3時までは、毎年恒例の自家製チャウメンセールのイベントが教会内で開催される。
(野口大貴)