兵庫県の神戸市とシアトルの姉妹都市60周年記念祝賀会が2月24日、大村昌弘総領事公邸で行われた。約50名の参加者が、1957年の姉妹都市提携から結ばれてきた友好関係や歴史を振り返るとともに、今後の発展を願った(写真英語2面)。
大村総領事による歓迎のあいさつ後、シアトル市のエド・マレー市長は、60年前の日米関係が、日系人の苦悩の日々の中で築き上げられた関係を強調した。続いて神戸市シアトル事務所の染谷哲也所長が神戸市長からのあいさつ文を披露。シアトル市議会のブルース・ハレル議長が乾杯の音頭を取り、60年という節目が祝われた。
シアトル―神戸姉妹都市協会のベンジャミン・フランクリン会長は、「国をまたいだ姉妹都市交流は、人の心の中に生きるもの。学校間での文化交流なども増やしていきたい」と今後の目標を述べた。
大村総領事は、「草の根の友好関係を築くことが大切。小さなことの積み重ねによって、これからも絆を深めていくことが重要」と語った。
シアトルと姉妹都市関係にある海外自治体は初の姉妹都市となった神戸を含め21。関係者によると、神戸は交流活動がもっとも盛んな姉妹都市の一つにあたるという。
60周年となる今年は、関連行事が毎月開催される予定で、月曜日には恒例の「姉妹都市女性ジャズボーカリスト・オーディション」が開かれた。他のイベント情報など詳細はwww.seattlekobe.orgへ。
(大住 磨緒)