文=N・A・P
シアトル・ダウンタウンを走る州道99号のトンネル工事が大きな節目に到達した。泥土圧シールド掘進機 「バーサ」は4日、SODOから始まった9270㌳に及ぶトンネルを貫通させ、シアトルセンター近くの地上に姿を見せた。
一時は故障もあり工事が停止する事態もあったが、2013年7月から3年半強で1・7㍄にわたる地下掘進を終えた。今後はトンネル開通へ向けた整備が行われる。
ウォーターフロントを走る州道99号のアラスカンウェイ高架は、建設から64年が経ち老朽化が目立つ。トンネル建設を通じ、新たな交通路と景観改善がもたらされることになる。同地区の改築状況と合わせ、高架道路は2019年に撤去される見通し。
バーサは日立造船社製で世界最大となる。同社製のシールド掘進機はライトレールのリンク北路線でも別機種の「ブレンダ」が使われている。